盛り上がって終わりたい

晴れ。また暑いんかい。でもなんだか、今までと違う空気だね。こんばんは、清川果林です。

それなりに書きたいことはあるが、仕事がたくさんで疲れてしまって気力が足りない。年末が近づいてきて、そこに向けた業務がピークを迎えている。さらに、最近、同じ部署の若い子(俺も若いぞ)が異動になり、さらに若い子に変わった。前任の子は1年半くらい前に来たばかりだが、いろんなキャリアを積む時代のためこまめに部署が変わる。いまやってる子は二ヶ月ほど前に来たばかりで、引き継ぎもそこそこに放り出されている。前任も同じだったので、放り出されたては俺がかなりフォローしていた。今回もその状態になっており、前述の通り年末に向けた業務もきているのでかなりの負荷になっている。とはいえ、若手のフォローをするのは嫌いではない。自分が役に立っていると感じるからだ。仕事をしていても自分が役に立っていると感じることは少ない。別に感じなくても金が貰えれば仕事はするが、役に立ってるなあと感じると気分がいい。あまりできない後輩と比較して自分がめちゃくちゃ有能だと錯覚する良さもある(終わってる)。俺が若手の時はぜんぜん手伝ってもらった記憶がないし、手伝われると借りをつくった気分になるし、やってもらったことの尻拭いとかしたくなかったので後輩が嬉しく思っているかは怪しいのだが、現実として仕事の進みはいいので何も問題はない。帰りが遅くなるのはしんどいが、ほんの1、2週間の辛抱である(たぶん)。残業代はもらえるので家計も潤うというものだ。

ところで、先日は、劇団四季のミュージカル"美女と野獣"をみた(ところでにもほどがある)。ブロードウェイで上映されたものの日本版ということなのだが、アニメ版や実写版とはキャラクター設定に一部改変があり、少し違った見え方のする美女と野獣だった。良かったと思う。追加されたオリジナル曲はどれも良かったし、四季のみなさんの歌声も素晴らしかった。特に野獣のソロ曲、『if I can't love her』はたいへんよかった。実写版でも似たシーンで『evermore』という名曲が流れるが、四季の主演男優という日本トップレベルであろう俳優の脅威的な歌声と、曲が終わった瞬間の暗転、感動した・・・。みなさんもぜひ。

アニメでも映画でもなんでも、大団円を迎えるクライマックスで最も盛り上がる曲を流し、スパッと曲と同時に物語が終わるのが好きだ。同じく劇団四季のライオンキングなら、シンバが王となり、プライドロックに立つ。サークルオブライフが鳴り響く。ラフィキが息子を掲げた瞬間、曲の最後の音が鳴って幕が閉じる。美女と野獣なら、人間に戻った野獣が召使たちと喜びを分かち合ってから、舞踏会を行う。名曲"美女と野獣"が流れ、盛り上がるコーラス、アー♪アー♪アーーーーーッ←この瞬間に終劇となる。最高だ。実写版のアラジンもすごい。アニメ版のアラジンは、ジャスミンと二人で絨毯にのり、ロマンチックに"a whole new world"が流れて終わるが、実写版はその後に、本編と全く関係ないダンスシーンが追加されている。アラジンもジャスミンもちょっとしか出てこず、役名もなき出演者たちが延々と踊っている。ところがこのダンスがすごい。おそらく早回しをしているんだと思うけど、スペクタクル的には抜群だ。BGMは当然"フレンドライクミー"、散々盛り上がってから、最後にジーニーがfriend like me!と歌ってエンドロール。くーーーっ!しびれる!アラジンの実写版はちょっと過剰なフェミ推しでぐったりするが、この最後のシークエンスが他の全てを補ってあまりある良さだ。アニメで言うとガールズ&パンツァーも良かった。ガルパンの最終回はあまりの熱血展開で涙なしには見られないが、最終決戦の後、しょーもない後日談とか、「私これからも頑張るよ!」的な決意表明(空を向くカメラ)みたいなのはない。登場人物たちの気持ちが最も昂っている時に物語が終わる。俺はこれが大好きだ。アーティストやバンドのライブでも、アンコールのラストはそのバンドの最も盛り上がる曲をやって欲しい。アジカンなら"新しい世界"とか"hold me tight"がいい。盛り上がる曲もあるけど最後はしっとりと終わるよ、、、というのはだるい。盛り上がりにきてるんだからこっちは。最高潮で帰りたい。ーー稀に、しっとりがいい場合もなくもない。バンプの"embrace"とか、スーパーカーの"trip sky"などーーディズニーだって、1日の最後は蛍の光ではなく花火で終わるし、最も金のかかったショーも夜にやる。全エンターテイメント、うわーっと盛り上がって終わってください。よろしくお願いします。