発見と相対化、積み立てNISA

雨のち晴れ。あたたか。こんにちは、アイリットのモカです。

NISAの積立金額を月10万に引き上げた。現金で貯金するよりはいいかと思って投資信託をしているが、積立金額の10〜15%くらいは利益出ているから、やはり随分マシである。とすると、俺は月10万貯金をするということになるが、これはなかなかの金額である。本当にできるのだろうか。まあでも、いくら浪費癖のある俺でも、口座に金がなければ買いようもないから、かえっていいかもしれない。

投資信託、まあ色々なご意見があると思う。始める前に色んな人の動画をみたんだが、現時点では「あまり考えたくない場合は、とにかく長期でコツコツと積み立てるのがリスク・リターンの面からみて最もいい」という考えを持っている。個別株に突っ込んで、マジで利益を出しにいく考えもあるが、それはそれを本職にしている人の判断で、NISAみたいな素人向けの少額投資の場合、リスクを取らず、少しずつ、長く長く続けることが大事っぽいのでそうしている。

ところで、このNISAにも陰謀論めいたものが沸き上がっており、興味深い。NISAはアメリカに日本の金を流す策略だとか、金融業界が儲けたくて仕掛けてるとか。陰謀論は面白くて、"そういう結果がある"ことから、理由を接続することで成り立ってたりするから、妙な強度を持ってることがある。NISAが実際どうかはあまり関心がないんだが、陰謀論というのは様々ある。ネットの普及でその論者、というかそれを信じる人々は格段に増え、可視化されるようになった感はある。俺はハローバイバイの都市伝説とかも好きだから、陰謀論に高まる気持ちはわかる。陰謀論的な真実は、常に隠されているものだ。政府の策略とか、ロックフェラー家の陰謀とか、管理社会の到来とか・・・冷静になれば到底納得しえない論理の飛躍を埋め立てているのは、隠されていることがもつ真理らしさだと思う。いや、実際のところ、陰謀論的な真実とはググればすぐに出てくるから、隠されているとは言い難く、違う言い方をする必要がありそうだ。つまり、発見の体験が、真実らしさを補強するのだ。陰謀論好きはよく「自分で調べる」「自分の頭で考える」と宣っている。自分で見つけたものほど真実だと思えるものはない。訳のわからん恋愛経験ばかりしてきたアホな女がしたり顔で説法をかましてくるのはよく見るが、あれもまた「わたしがみつけた真理」を手放せない姿だろう。実際はそれがどれだけ陳腐で凡庸でも、"自分で見つけた"ものは甘く美しくみえてしまう。この甘美を、しかもそれなりの年齢で初めて知ってしまうとなかなか中毒から抜けられない。いま30歳前後の人で、10代でインターネットに触れた人なんかは、大手メディアは嘘!ネットにこそ真実がある!これぞ本当の世界だという感動を通過したことがないだろうか?