下手なりの人生を

雨のち晴れ。死ぬほど暑い。こんばんは、大葉めもです。

先週は夏休みをとっており、当ブログもお休みとさせてもらった(実際には休みに浮かれて書くモチベがわかなかっただけである)。俺は長期休みの使い方が下手だ。積極的にやりたいことと言えば、美味しい飯を食うこと、服を買うこと、よく寝ること、テレビゲーム。あとはまあ、そんなにやらなくてもいい。旅行も帰省も嫌いじゃないが、先週末はお盆ど真ん中、新幹線も空席がぜんぜんなく、どこ行っても混んでるだろうなあということで関東から出ることなく過ごすことにした。うなぎを食べたり、靴を買いに行ったり、逆に全く家から出なかったりと、普段の休日を5連続で過ごしたような感じだった。ひとりだと普段の休日を2日くらいやって残りはずっと寝てたりするので、結婚したことで"何かやろう"というモチベが上がっているものと思われる。

二十歳前後の頃、こういう"何かやろう"という動機づけのことをかなり馬鹿にしていた。行動や言動は常にその先に目的を持つべき手段であり、目的を据えずに手段だけを先行させるのは自らの生に対して欺瞞だと考えていた。つまり、話すべき内容がないなら人と話す必要はないし、特定の相手を想定せずに結婚したいだの言うべきではないし、行きたい場所もないのに旅行を計画するべきではない、と。これを実生活で運用させるには、本人に枯れぬ泉のような欲望がないと、自堕落で何も生まない人生を過ごすことになるため、俺のような凡人が選択するテーゼではなかった(そもそも人生自体が、目的を持たない漂流なようなものであるのに)。「ミッキーは着ぐるみ!ディズニーは金かけただけのハリボテ!」と叫んで、ひとり真実に辿り着いたような気分でいた。みんなはとっくに"その先"で遊んでいたというのに。それに気づくのは25歳を過ぎたくらいで、ずいぶんと遅れをとった。つくづく人生が下手。世俗の中途半端を嫌って、いちばんの半端者になってしまっていた。

さて、そんなフェーズをようやく脱したおかげで平穏な日々を獲得できたわたくしであるが、新婚旅行も考えねばなるまい。いま頭にあるのは、10月に沖縄。だが俺は沖縄にいったことがなく、10月というタイミングがどういう意味を持つのかもわからない。おすすめの旅行先募集してます。今年中にはいきたい。