賃上げ音頭

晴れ。寒の戻りはつらい。こんばんは、平井ももです。

賃上げラッシュである。トヨタが労使交渉にて、賃上げに対して満額回答をした。新社長はずいぶんと悩まれたようだが、社会情勢を鑑み、またトヨタという企業の社会的責任もきっと鑑みられてベアに踏み切ったのではないだろうか。他にも任天堂ユニクロなど、大手企業は続々と賃上げをしている。今回の賃上げは、景気が良くなったとか金回りがよくなったとか、利益がたくさん出てるからとかそんなことではなく、ただただ物価高に押し上げられる形での賃上げになっている。つまり、人件費を余計に捻出できるようなイケイケドンドンの状態ではなく、だいたい昨年から横ばいくらいの利益をむりやり削って人件費にあてるような勘定になっているのではないだろうか(よく知らないまま書いている)。

物価が上がったとき、同じ数の人が同じだけ商品を買えば企業の売上はあがる。売上があがれば社員の給料も増える。給料がふえるから物価もそのままで成長できる、みたいな循環が理想なんだろうが、物価があがった分、購入量が減っているのが現状である。賃金が上がらないまま物価が上がってしまったから誰も何も買わなくなった。現状が既にねじれているから、どこかで無理をださないと打破できない。こういう時に、政府がどこまで力を発揮するべきなのかは良くわからないが、結果的には大企業が腹を括って賃上げして打開を目指している。賃金が上がらないと消費は活性化しないわけだから、中・長期的には企業自身を助けることにもなるのだが、その恩恵を受ける前に野垂れ死んでしまうほど企業は追い詰められている。イトーヨーカドーの衣料品事業からの撤退も記憶に新しい。だが、それでも賃上げしかないだろう。何も差し出さず、ただ好転を願えるような状態ではない。

なので、弊社氏、賃上げたのみます。弊社氏〜〜〜!!!!!