もしもピアノが弾けたなら

晴れ。今日は冷えるね。こんばんは、twiceのモモです。

仕事は閑散期だが、業績が非常に悪いため空気が悪い。この冬は圧倒的暖冬により、どの企業も冬物商材の売れ行きが悪かった。ユニクロでさえ、今季の品揃えを反省し、マーチャンダイジングを見直しすると宣言している。今年の冬は寒くなる!とはとても思えないので、暖冬に向けた品揃えをすることになる、が、暖冬になるということは、ダウンやウールコートといった重衣料が売れないということだ。じゃあもっと軽い羽織とかニットとかを売ればいいかというと、そういうの10月ぐらいにはゲットしているから買う必要がない。消費者にしても、暖冬になるともう年末年始には、セールだろうが買うものがなくなっているわけだ。百貨店の売上は好調のようだが、これは嗜好品が売れているわけで、それでもコート類は不調だと聞く。ユニクロ曰く「気候に関係ない"ニュース性"のある商品を売りたい」そうだ。ニュース性というのは要するに、どこそことコラボしたとか、形が面白いとか、そういう飛び道具的な商品のことだと思う。こういう飛び道具的な商品というのは水物で、基本的に今年やったものは来年はできないから、自転車操業的に次のなにか、次のなにかと探し続けないといけないため、頼りすぎには禁物なのだが、何せ売るものがないから飛び道具でもカブトボーグでも使わないといけないわけだ。天下のユニクロでさえこうなのだから、小売業の吹きだまりにいる我々はなかなか大変である。数字が悪いからみんな忙しそうだが、俺は閑散期くらい早く帰りたいのでさっさと帰っている。いまの担当部署がやや特殊な性質を持っているからだが、異動になったら地獄である。

こうした仕事の悩みというのは、本当に矮小なものだと感じる。弊社の粗利が1%落ちるとか上がるとか、世界にとっては極めてどうでもいいことだし、会社が潰れるほどのことでもないし、別に潰れたところで誰も死にはしない。それよりも日々の幸せについて考えた方がいいのだが、いかんせん、1週間のうちに仕事をしている時間の方が長いせいで、極めて瑣末な問題に脳やメンタルのコストをかけてしまっていると感じる。仕事で悩んでいる時、本当にこんな人生はいやだとおもう。だから、逆に仕事に情熱を燃やしている人や、自分よりも労働に責任を積みたがる人を見るとびっくりしてしまう。「仕事なんか基本したくないよね、めんどいこと嫌だよね」みたいなスタンスで話してたら、向こうから「もっとこういうふうな仕事をしたい!」的なワークポジティブな反応が返ってくると、おっとっと、ごめんごめん・・・という気分になる。どうして労働にそんなに気持ちを入れられるのか共感し難いが、労働時間の幸福度が高い方が人生の充実度が高いのは間違いないと思う。仕事でもなんでも、行き詰まった時にいつもする思考として、「全ての障害が取り除かれた場合にどうしたいか?」というのを考えている。ベストオブベストの到達地点からスタートして、少しずつ現実的な障害を加え、最高の妥協点に着地するためだ。仕事が楽しくないという現状にこの思考を当てはめると・・・年収は十分にもらえて・・・休みもまあいまくらい取れるとして・・・どんな仕事ならしたいか・・・・・うーーーん、服屋はあんまりやりたくない。個人の洋服屋で生活が潤っていそうな人を見たことがなく、金持ちの服屋はだいたい大手セレクトショップのお偉いさんだからだ(早速現実的なハードルが邪魔している)。なんだろ、ディズニーキャストかな!あれだけ役に入り込んでいい仕事は楽しそう。ずっとディズニーパークにいられるし、お客さんの笑顔のために働ける。ただなあ、そもそも人見知りだし、対人スキル下手くそだからクレーム起こしそ〜〜〜〜〜〜。とまあ、だいたいこんなふうに考えて、転職サイトとか見てみるんだけど、募集されている職種の年収が低すぎて応募する気にならなかったりして、惰性で続けているうちに32歳になってしまった。手に職があるとまた違うだろうな、絵が描けるとか、ピアノが弾けるとか。あと20年以上もこんなこと続けるのかと思うと気が滅入る。ぽぴーのことを必要な会社、声かけてください!