When we were kids

曇り時々雨。秋になるならなって欲しい、こんばんは、ソン・チェヨンです。

 

twiceのメインボーカル、ジヒョがコロナになった。カムバックを目前に控えた悲劇で大変残念に思う。もちろん、現状のコロナの感染力とその勢いを鑑みるに、彼女に何か甘さがあったとかそんなことは言うべきではないしそんなことないと思う。ただ不運が、悪しきタイミングでやってきたということを嘆くばかりだ。

ところで、俺はハマったものは独学で色々調べて勉強するタチだ。ディズニーもカメラも自分で調べて要領をつかんだ。twiceが気になってるうちに、K-POPには独自の文化が根付いていることがわかってきた。韓国のポップスは、日本のようなシングル→アルバムという展開ではなく、ミニアルバム→ミニアルバム→ミニアルバム→フルアルバムみたいなリリース周期なこと、音源リリースにあわせた各種プロモーション活動を行うことを"カムバック"と呼んでいること、パフォーマンスの癖やメンバーごとの傾向をカテゴライズする隠語(○○妖精など)があることなどを学んだ。固定客がしっかりついたアーティストが、音源作成→リリース→プロモーションやライブ活動という周期で活動するのは日本も同じで、新譜をリリースすると急にバラエティ番組に出てみたりいわゆるレコ発ライブをやったりする。興味深いのは、K-POPシーンがそうしたマーケティング都合の周期に名前をつけ、イベント的な迎合をされていることだ。それがファンの自発的なものなのか、それさえもマーケティングの一環なのかはわからないが、どっちにせよファンの強烈な期待を前提としないと成り立たない勿体ぶり方である。思えば、新譜をだしたバンドがロッキングオンに掲載されるときは、だいたい新しく写真を撮って、コメントを添えて載ってたりする。あれが"カムバック"にあたるのだろうが、韓国のそれは桁違いの規模である。そもそも、メディアに登場していないだけで活動はしているのだから、"カムバック“と呼ぶのはおかしな話だ。しかし、ライブを、もはや興行と位置付けてメインの仕事にしていないアイドルに関して、そのファンの目線に立つならば、彼女たちの生きている姿を見られないことは活動休止とどれほど遠いことなのか?と思えば、腑に落ちる部分もある。実際、プロモーション活動を終えて再び音源制作に入り込むことを"活動休止"と宣言するアーティストもいると聞く。さらに興味深いのは、"カムバック"のたびに、かなり仰々しいプロモーションを行うことだ。たかが(と言ってしまえば怒られるかもしれないが)ミニアルバムひとつだすのに、随分と金のかかったティーザーをつくり、複数のコンセプトでアー写をつくり、グループ、個別のアップと引きも撮る。まさに"帰ってくる"という表現に恥じない堂々たる貫禄である。しかも全て音源の発表前だ。音源が発表されれば、この堂々たる彼女たちが我々の前に姿を現し、交流ができる。ファンにとってはこんなにうれしいことはない。マーケティングの輪の中に客を取り込むことで、ファンはアイドルの活動を把握しやすくなり、アイドル側の熱量にファンもついていけるようになる。なかなかうまくできた付き合い方だと感じた。それもこれも、ファンがアイドルをめちゃくちゃ好きであることが前提ではあるが、日本のアイドル活動も見習う部分があるなあと感じると共に、どんだけ収益を上げたらのんなに予算かけてもらえるだろうか、、、、と変なことに気にしてみたり。

ジヒョちゃん、元気な姿、待ってます。