だっだっだっだっだっだっだっ

インベイダー、インベイダー。晴れ。すこしあたたかい。寒そうで寒くない。こんばんは、福原愛です。

今週も忙しい。薄給なのに仕事が多すぎる。弊社は、ブラック企業だとは思わないが、ミディアムグレーくらいの感じはある。上層部が問題だ。40代半ば〜60あたりの幹部たちは、典型的な昭和の価値観、前時代の遺物という感じで、語気も荒く、いまどきのコンプライアンスなどほとんどない。企業としての建前は気にするようで、パワハラだ!と真っ向から刺されるようなハラスメントは辛うじて無いものの、私生活や個人の生き方などよりも仕事仕事仕事!という感じだ。社員により楽に働いてもらおうという感覚は全く無い。次から次へと新たな資料作成がルーチン化するが、既存の業務はなにも省略されず、雪だるま式に仕事が増えていく。人員は増えず、効率化を図ろうとはしているようだが、小手先の工夫に過ぎず抜本的な業務改革など毛頭する気もなさそうだ。

社長と、専務以下の幹部で微妙に向いてる方向が違うのも現場にとってはストレスだ。社長は、より高級志向な商品、高クオリティの商品を求めているが、専務以下の幹部は、実績踏襲の価格戦略の姿勢を崩さない。現場としては、目の前の数字の達成に追われるので、数年後を見据えた(痛みを伴う)チャレンジもできず、実績を踏まえた最大効率のMDを展開しようとする。そこに、あれやこれやと数字を無視したイチャモンが上から入ってくるため、余計な業務が増え、業務効率は悪化する。典型的にダメな会社という感じがする。時代遅れのビジネスモデルと、時代遅れの上層部。それでもまだ、アパレル企業(というか衣料品を含んだ小売業態)の中では先行きがある方なのと、転職活動をした時に、明らかに賃金が下がることが分かったので現職を続けている。40歳以下の人たちはいい人が多く、会社のやり方が前時代的かつ非効率であることも理解しているようで、お互い慰め合いつつ業務をしている。

アパレル業界は本当にやばくて、特に百貨店は虫の息、アーバンリサーチの大量閉店は記憶に新しいが、本当に服が売れない時代になっている。個性よりも再現、占有よりも共有、みんなが同じ服を着る時代。細かいトレンドに合わせてワードローブを変えていくなかで、クオリティはどんどん軽視され、コーディネートは簡素化され、買いやすい価格でそれなりのクオリティを提供する企業によって市場が寡占化してゆく。それが良いことだとも悪いことだともいまは言えない。クオリティが軽視されてゆくのは、原料高騰や工賃の上昇によって、同じクオリティを同じ価格では提供できなくなっていることも背景にある。コーディネートが簡素化してゆくのも、そもそも服の歴史とは簡素化の歴史だとも言えるので、時代の流れとして抗い難いものがある(中世貴族や平安時代の貴族の服に比べて、いまの洋服のなんと簡便なことか)。なにより、いまはみんなお金がない、余裕がない。大きな成功がほしい以上に失敗をしたくない。個性が飽和した先、情報が氾濫した先にいる"わたし"のなんと孤独なことか。この孤独からの脱出こそが現代人の至上命題だとさえいえる(言い過ぎたかもしれない)。その中で、洋服に、というか、モノに金を落とすことが避けられてゆくのも分からないではない。モノは孤独を埋めてくれないと思う。。。。

おっと、話が少し行きすぎたようだ。モノへ金を使わないのは、現代人の精神性の問題というよりも、汎用的なデバイスの発達によって「嗜好性」による分水嶺に、かなり早い段階で到達するようになったことが大きいように思う。ともかく、俺は疲れた。今週は出張が2件もありとても厳しい。がんばるんばだよ