夏服、もう買った?


洋服屋というのはなんともせっかちな集団で、ようやく夏になったと思ったらもうセールを始めている。

汗がダラダラと流れる時期には既に半袖短パンは置いてはおらず、偉そうに革ジャンなど並べているのだ。


それも理のない話ではないのだが、とにもかくにも、夏物の洋服をブログに書くにはやや出遅れの趣である。

とはいえ、夏はこれから。まだまだお店にはオンタイムで着られる服がたくさんある。

個人的に気になるもの、オススメのアイテムなど書いていくから、見てみてほしい。

今回は、単品ごとの紹介というよりは、いくつかの商品をカテゴりーごとに紹介しようとおもう。




1.ビッグシルエットのTシャツ


今春夏の流行トップスといえば、男女ともにビッグシルエットのTシャツだ。
たかがTシャツといえど、その時のトレンドによって人気の種類は大きく変わる。

10年前くらいに流行っていた、古着のオンボロをビチビチに着るような流行りはなりを潜め、
いまは専ら、無地のポケットTなどをゆったりと着るのがもてはやされている。

「リラックス&スポーツ」がキーワードのここ数年は、去年に大流行した、チャンピオンの無地Tをはじめ、
より厚手の生地が気分だ。今年はさらに、落ちた肩、ゆとりのある身幅などもプラスして、アンバランスさを楽しみたい。



こちらはアメリカのワークブランド、CAMBER(キャンバー)のTシャツ。¥6000くらい。⇒ZOZO

生地はガッシリと分厚く、首元のリブも厚みがある。ポケットも大きく、袖や身幅も太い。
ちょっとやそっとじゃくたびれない、働く男の強い味方。

このブランド自体は長いこと続いているブランドで、Tシャツも定番のもの。
いままでは、このアメリカンな野暮ったさが敬遠されていたが、今年はこれくらいアンバランスなのがいい。

ちなみにこのブランド、Tシャツだけでなく、スウェットにも定評がある。
キャンバーのスウェットは肉厚で暖かく、アウターとしても運用できる。また、スウェットパンツはシルエットも綺麗で、
冬場の日常着としても大活躍だ。



こちらもアメリカの定番、GOODWEAR(グッドウェア)のTシャツ。¥6000くらい。⇒ZOZO

キャンバーほどではないが、ざらっとした生地は頼れる強さ。襟のリブはキャンバーほど厚くはなく、
サイズによっては、今までの着ていた無地Tとそう変わらない気持ちでトレンドを取り入れられる。
キャンバーもグッドウェアも、わざわざZOZOに掲載されるようなブランドではなく、上野のアメ横なんかにある昔からのアメカジ屋においてる服だ。
そこら中で手に入るアクセスのよさも魅力。



少しモードな雰囲気なこちらは、日本のLABRAT(ラブラット)というブランドの定番。⇒ZOZO

肩が落ちる前提で、短めに設定された袖、低い位置につけられた横長のポケットなど、いまのトレンドが詰まっているTシャツ。
これを、ちゃんと流行りだす前から定番で構えていたのがえらいところ。人気のアイテムなので争奪戦が繰り広げられている。
半ズボンでも、スキニーパンツでも。



ユニクロ ビッグシルエットT ¥1500⇒公式通販

もうこれでいいじゃん!!!!!という感さえある。よくできてる。生地の厚みやザラつき、ドロップショルダー、短めの着丈など、十分すぎる一品。
カラバリは、原色こそないが、入門編としては十分すぎるし、なんとボーダーもある。
敢えての野暮ったさやモード感などを脱臭した、ユニクロらしいライトな仕上がりなので、とりあえずの一枚。




2.幅広ショーツ


夏のボトムといえば半ズボンだ。半ズボンは苦手という人もいるだろうが、秋冬は絶対にはけないのだから、この時期に楽しんでおきたい。
シーズンを楽しむのも服好きのたしなみである。


さて、ここ数年、半ズボンのトレンドはもっぱら短め丈。
オーシャンパシフィックのようなサーフショーツなど、大腿が露出するような、タイトかつショートなシルエットがよく見られた。

今年は、ここから派生して、少し長めの丈と、広めの幅で、リラックス感をプラスしたアイテムが人気になるだろう。
レディースのガウチョパンツなどの、ワイドでふわりとした雰囲気を意識できると良いと思われる。



アウトドアブランド、パタゴニアの、バギーズ ロング ¥7500くらい⇒公式通販

昨年、個人的にかなりヒットだった、パタゴニアの定番、バギーズ。ナイロン製で軽いこの半ズボンはいくつかの丈が用意されている。
俺が持っているのは、股下13cmの短いタイプ。うっかりすると局部が転げ出てしまうが、その短さが新鮮かつ涼しくてよかった。

今年買うなら、股下18cmのこちらだろう。裾に向かって広がるシルエットは、履いたときにほどよいゆとりを演出してくれる。
バギーズシリーズは内側にメッシュのインナーがついているが、邪魔なので切りとってもいい。



こちらも夏の定番、グラミチのGショーツ。¥7000ちょっと⇒公式通販

近年のアウトドアブームも手伝って、街中でも着用率の高いグラミチ。様々なブランド、ショップから別注品が発売されているが、
今年はこの本家本元を手に入れたい。

ブランド、ショップ別注のグラミチは、シルエット変更を加え、より細身に、スタイリッシュになっているものが多いのだ。
本家でも細身のショーツが出ているが、今年はオリジナルの野暮ったいところをズルズルと履くのが気分。



言わずと知れたアメカジの王道、ディッキーズのハーフパンツ。¥4900⇒公式通販

説明するまでもない、なんてこともないディッキーズのハーフパンツだが、改めて見てみると、やや長めの丈、広い裾幅など、トレンド要素が散見される。
買いやすい値段、扱いやすく丈夫な素材と、持っていて損なし。低い位置についたディッキーズのロゴがなんともいえず良いアクセント。




3.サンダル

リラックスなスタイルに欠かせないサンダル。
去年はTEVAのストラップサンダルが大流行したが、今年もその流れは継続しそうだ。



suicoke(スイコック)というブランドのサンダル。形はいろいろあるけど、だいたい¥15000前後⇒ZOZO

ほかの形はこちら⇒公式サイト

去年と同じくテバやチャコでもいいが、今年はもう少し厚底で、オーバースペック気味なサンダルがいいだろう。
たとえばこのスイコックなどは、がっしりとしたストラップや、分厚いビブラムソールで、ボリューム感がある。
いったいどこにでかけるんだ、などと言うのは無しにして、サンダルなのにいかつい、このアンバランスを楽しみたい。



こちらは、SHAKA(シャカ)というブランドのもの。¥10000くらい⇒ZOZO

よりアウトドア色を強めたいならこのシャカがおすすめ。一時ブランドがなくなっていたが、近年復活を遂げた、知る人ぞ知るブランド。
写真のような、トライバル柄のストラップが有名だが、テバのようなモノクロなアイテムも展開しているようだ。



アイランドスリッパーのスライドサンダル。¥18000くらい。⇒ZOZO
素材違いでベロクロ付きのモデルもある ⇒ZOZO

スポーツサンダルを追う形で去年から流行りだしている、スライドサンダル。
アディダスやナイキのロゴがはいったスポーティなモデルが、大手セレクトショップに並ぶ光景は凄まじい違和感があったものだ。
レディースでは、一昨年あたりからナースサンダルがトレンドになっていたが、同じ流れだろう。

去年はシャワーサンダルと呼ばれていた写真のような形は、今年はスライドサンダルなどと呼ばれる。
スポーツ向けのゴムっぽいものもいいが、差別化するなら断然レザーがいい。素材の高級感と、形のゆるさのギャップが今年らしい。

アイランドスリッパーはビーサン界では有名なハワイのサンダルメーカー。快適な履き心地と、流行り廃りのないデザインが長年愛されている。
スライドサンダルは近年になって復活した形で、履いている人も少なく、ねらい目。



HENRY&HENRY(ヘンリーアンドヘンリー)のスライドサンダル。¥4000くらい。⇒アメリカンラグシー通販

シンプルなデザインを安価でお届けするヘンリー&ヘンリー。
クロスストラップのサンダルが人気だが、今年はシャワータイプも登場。お手軽にトレンドを取り入れられる。
ラバー製なので気を遣うことなく、コンビニ用でも街履きでも。何気にイタリア製というのもポイント。



tomo&co(トモアンドシーオー)のサンダル。¥25000前後。⇒ZOZO(全く同じやつなかったごめん)

なんと、サンダルにエアーソールを使用した、正気の沙汰ではない一足。見た目のインパクトが周りとの差別化に役立ちまくるだろう。
個人的にかなり気になるサンダル。




番外編.そんなに流行ってないけど気になるもの



REDKAP(レッドキャップ)のシェフパンツ。¥8000くらい⇒ZOZO

レッドキャップというのは、ディッキーズやベンデイビスと同じく、アメリカの作業着をつくってるブランド。
このシェフパンツは、その名の通り、料理人の仕事着としてつくられたもので、
汚れにくさと動きやすさに、お客の前へ出ても恥ずかしくないようなデザイン性を加えて設計されたもの。

この大振りなストライプ柄が特徴だが、無地のブラックなども存在する。ワイドかつテーパードしたシルエットは今年らしさ満点。
素材はコットンとポリエステルの混紡だが、その比率は何種類かあり、それにより光沢感や生地の硬さが異なる。

もとは日本には存在しないモデルだったが、今年から日本用の展開が始まるらしい。まだ取り扱い店舗は少ないが、
街中では既にたまに見かけるようになった。デザインと安さからも、非常に注目度の高いアイテム。



ステューシー ビーチパンツ ¥18000弱⇒ZOZO


夏といえば半ズボンだが、そう生足出してばかりはいられないこともある。しかしてデニムは暑いし、チノパンも飽きたなあ・・・
と思っていた時に見つけたのがこれ。ステューシーの定番のボトム、ビーチパンツ。
薄手のコットンは洗いがかかって、軽く爽やか、ワイドだが、裾に向かって細くなるシルエットはスニーカーとも革靴とも相性がよい。
なによりウェストはゴムでとっても楽ちん。
毎年人気で、なかなか買えないが、一本持っておくと本当に重宝しそう。



パラブーツ コロー ¥28000くらい ⇒日本公式サイト(通販不可)

夏といえばサンダルだが、そうサンダルはいてばかりはいられないこともある。しかして革靴は重たいし、スニーカーはみんなはいてるしなあ・・・
と思っていた時に見つけたのがこれ。フランスの名門、パラブーツの、コローという名前のローファー。

このローファーの最大の特徴は、デッキシューズと同じソールを使っているということ。
濡れた地面でも全く問題なく、素足ではいても快適。アッパーの革も、本気のローファーほど硬くなく、とても馴染みがいい。
面構えはオーセンティックなコインローファーで、甲皮のビーフロールもバタ臭い。
俺が買ったのは、ローファーの定番カラー、ブラウンだけど、今年のシーズンカラーであるホワイトも、夏らしくてとても可愛い。ぜひ女性にも。



今回は以上。あばよ!