YouTubeコメント欄という修羅場

晴れ。冬飽きてきた。スキーしたいかも。こんばんは、倉科カナです。

今日はガッツリと肉体労働。一日中、段ボールとガムテープと格闘していた。数字のことを考えずにやる仕事は、どれだけ身体が辛くても楽でいい。明日は休みのはずが今日の続きの肉体労働。やれやれ、、、

 

ところで、俺は自分に全然関係ないことでイライラすることが多い。電車のマナーが悪いやつ、大声で喋るやつ、服装が変なやつ、変な喋り方のやつetc...どれも俺に全く害がない場合であっても気になってイライラしてしまう。これについて、俺は全ての人間が同じようにイラつくと思っていたのだが、どうやらこれは性格的な問題のようで、人によっては、俺が何をそんなに気にしているのか分からないこともあるようだ。現に俺の父親はそうで、周りの人のことなど全く気に留めない。何も気にならないそうだ。反対に母親は俺と同じく周りがすごく気になるタイプ。以前、家族でディズニーの近くのオークラだかに泊まった時のこと。チェックインを済ませて、フロアにあるコンビニ?売店?みたいなところで食べ物を買っていたのだが、母親がいそいそと俺のところに来て「ぽぴーちゃん、浴衣で歩いてる人がいるヨォ」と言った。オークラは基本的に洋室だが、いくつか和室があるらしく、そこには浴衣も備えられているらしい。「ここはオークラよ?温泉旅館じゃないのよ。なのにフロントでたくさんの人がいるフロアに浴衣でくるなんて、、、」と嘲笑と呆れが半々くらいの顔で言っていた。なんという俗物なんだ我が母は、、、と思ったのだが、母のいうことも分からないではない。オークラは格式あるホテルだし、いくら舞浜とはいえ、浴衣でフロアをふらつくなんてマナー違反、お里が知れるというわけだ。俗物根性ではあるが、ある意味ではTPOを意識しているということもある。こんな風に俺や母親は、自分の中に、"あるべき理想の世界"がまずあり、そこにそぐわない存在に対して意識が向いてしまうという性格を持っている。父親からは「そんなふうに生きてて疲れないか?」と言われるが、俺と母親は口を揃えて「つかれる」と言っている。

さて、そんな俺が最近イライラしているのがYouTubeのコメント欄だ。めちゃくちゃ治安が悪い。ツイッターならクソリプだと叩かれそうなコメントがのさばっている。YouTubeのアカウントは自身の動画を出したりしてない限りは言いっぱなしにできるし、ほとんど脊髄反射的に書いてるんだろうコメントが多い。特にお料理動画はひどい。俺はクラシルチャンネルが好きなので良く見ているが、本当に治安が悪い。どうしてもプロの料理人に文句を言いたい素人が後を絶えない。本当に愚かしい。

①「生肉を切ってから野菜を切ってますが、まな板は変えましたか?」「生肉を触った手で他の食材触ってるの気になります、、、」←これ系めちゃくちゃ多い。今朝したウンコの行方よりどうでもいい。お前が作る時に気をつければいいだけ。

②「ジップロックに肉入れて調味料揉み込むのはもったいない。ボウルでやった方いい」←お前はそうすれば?

③「○○がない場合は△△で代用できますか?」←別に死なないしやってみればいいじゃん。

④「生姜焼きじゃなくて生姜煮じゃん」←最近よく見る"生姜焼き警察"。肉に焼き目をつけないと死ぬ呪いにかかっているため、早い段階でタレを煮からめるとキレる。きもい。

⑤「プロがめんつゆ使うな」←素人が偉そうな口をきくな。

⑥「立ったまま食べるな」←そういう企画だからいいんだよボケ茶室でお茶でもたててろ

とにかく、素人がプロに口をきくというのがどうしても許せない。俺は、餅は餅屋という諺が好きだ。基本的には、なんでもプロに任せるのがいい。何せ場数が違う、試行回数が違う、知識が違う、目的意識が違う。そもそも、プロに偉そうな口を叩いて反論されたらどうしようとか考えないのだろうか。自分の批判はきちんと強度を持っているか、とか考えないのだろうか。考えるわけがない、なぜならYouTubeでアホなコメントをしている奴らはやはりどうしようもないアホだからだ。後先を考えられたらアホなコメントなどしないのだから。

思うに、アホなコメントをする最大の動機は快楽である。批判は楽しい。しかもそれが、世間一般的な正論をかたどっているなら尚更だ。この快楽はなかなか他では代え難いものがある。自分のことを正義の代行者、神の使い、レペゼン大衆だと確信してものを言う快楽たるや、惨めでみすぼらしい我が身を忘れさせてくれる。だがこの快楽は、逆に言えば、我が身が惨めでみすぼらしい時にこそ快楽として機能する。自分に責任があり、目的意識や社会との協調があり、またこれらが他者にも同じようにあるのだと分かればアホなコメントなどしないし、正論やワガママをぶつけるだけの欲求解消など虚しいとわかるからだ。我々は、特にネットなんかに浸らないとやっていけない我々は注意しなければならない。うっかりと他人を刺す悦びに魅入られないことを。わたしをわたし自身が背中を押すことを。あーーーーアホなコメントしてる奴らに「なんでそのコメントしたん?」って聞いてまわる活動してーーーーーぐううううう