シン・まさみ

雨のち晴れ。半袖半ズボンでもういける。こんばんは、早見あかりです。

 

この週末は映画を2本みた。ドクターストレンジ2とシンウルトラマン。それぞれの感想を書いていきたい。ネタバレなしのきわめてライトな感想になるが、極度に気にする人は、また次回の、映画と無関係な更新を待っていてほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、ドクターストレンジ マルチバースオブマッドネスだが、MCUの中でも異色のホラーテイスト、重要そうなキャラもバシバシと死んでいく容赦のない展開、それを引き起こすあまりにも強いヴィランが特徴といえそうだ。数多のスーパーヒーローが束になっても敵わないめちゃくちゃ強いヴィランが、あの手この手で執拗に追いかけてくる。邪魔をすれば即刻抹殺、こちらの攻撃は何も効かない。めちゃくちゃこわい!マルチバースも絡んでかなりしっちゃかめっちゃかな展開で頭が混乱するが、おおむね楽しく鑑賞できた。ところで、今作は、前作ドクターストレンジ1はもちろん、ディズニープラスで配信されている、ワンダヴィジョンからも物語が続いており、特にワンダヴィジョンについては、「見ないとわからないところがある」というよりも、物語の根幹を担う部分がワンダヴィジョンに託されているように思えたので、アベンジャーズシリーズしか見てないよー、という人はワンダヴィジョンの視聴はお勧めしたい。ちなみに俺は、wikiであらすじを追いかけて、最終回だけみた(最悪の消費方法だが時間がなかったので仕方ない)。ちなみに、スパイダーマンNWHの内容はほぼ継続されない。あくまでマルチバースという概念だけを引きずっているだけだ。MCUはもはや巨大になりすぎており、そもそもの原作からしてそうであるように、多くの作品が縦横に繋がり、一作品だけを見て全てがわかるという状態ではとっくになくなっている。特に今作は、前作だけでなく、ワンダヴィジョンという一見無関係そうな作品が強く絡んでおり、その点について賛否があるようだった。誰が見にくるとも限らない映画について、有料配信という特殊なコンテンツを前提とするのは正しいのか?的な意見も見られた。個人的には、一本の映画でその全てを説明してほしいというのは鑑賞者側の怠慢だと思うし、特にコミック原作の映画、しかもシリーズものについては、ひとつの作品の外に文脈があるのは当たり前だろうと思っている。そういう意味でいえば、シンウルトラマンについてもそうだろう。

俺はウルトラマンが好きな方だと思う。もちろん、世代的にも、きちんと全話見ました!とか細かい裏設定や逸話を知っているわけでもないが、それでも好きな方だと思う。というのも、これまで生きてきて、他人とウルトラマンのことをまともに話せたことがほとんどないからだ。スペシウム光線とかカラータイマーのことは誰でも知っているが、ウルトラマンはうっかり事故でハヤタ隊員を殺してしまったから地球にいること、最強の敵はゼットンであること、ウルトラの国はM78星雲にあり、そこにはたくさんの戦士がおり、それを束ねるのはゾフィーであることなど、俺の中では桃太郎くらいの常識だと思っていたが、同年代の人間にはほとんど通じない。通じたのは俺より遥かに造詣の深い特撮オタの友人だけだった。ウルトラマンスペシウム光線だが、ウルトラセブンはワイドショット、エースはエメリウム光線、タロウはストリウム光線、80はサクシウム光線。みんな光線の名前が違うが、それもみんなほとんど知らないのだろう。だもんで、俺はウルトラマン好きなんだなと思って生きてきただけに、シンウルトラマンのことは楽しみにしていた。感想としては(多くの人がそう言っているように)、世界で一番ウルトラマンが好きなオタクが、ウルトラマン好きなオタクに向けて作ったウルトラマンという感じがした。『シン』シリーズとして、シンゴジラと比較されることがあるが、シンゴジラゴジラを登場させてしまえばあとは人間との戦いを描けばいいし、そもそもが劇場版の尺の作品が多いシリーズだけに2時間尺でも作りやすいところがあったのに対し、ウルトラマンはそもそも30分尺の番組であり基本的に1話完結だから、どうしても劇場版としては総集編めいた構成にならざるを得ない部分があるだろう。なので、時間の進み方と気持ちの盛り上がりが比例せず、怪獣が出ては倒し、出ては倒しという展開になり、いつの間にかクライマックスみたいなことになっていた。また怒涛のテンポで息つく暇なく物語が進み、シンゴジラで見せたような専門用語早口マシンガンが乱射されるので、何が起こってるの〜〜という感じで取り残される感覚もあるかもしれない。また、ウルトラマン自身やメフィラスとの会話の中でなにか示唆めいたことを言ってはいるが、それを考えさせてくれる時間はない。覚えているのはウルトラマンのヌルヌルとしたCGとラスボスの絶望感、そして長澤まさみである。とにかく長澤まさみ、これにつきる。あんなに何度もアップにされても全く微動だにしない美貌、お肌はツルピカ、おめめキラキラ。『タッチ』の時のような少女のあどけなさも残しつつエリート職員としての息を呑む美しさ。シンゴジラ石原さとみも美しかったが、あの胡散臭さもなく、まさみ自身に対して我々が抱くキャラクター性と相まって驚異的な印象を残していた。ありがとうまさみ、大好きです。あ、で、面白かったか?面白かったです。ウルトラマンと怪獣が戦う、それを愛する気持ちがこの作品を支えている感じだ。

 

昼に渋谷で辛い麻婆豆腐を食べたのでお腹が痛い。でも晩御飯もちゃんとたべます。太っているとはそういうこと。